【二階堂 沙也香】
「あんっ、あっ……あっ、あっ…!」
【鴫山 流菜】
「はっ、んはっ、はぁっ、はぁんっ…!」
 側で聞こえる流菜のなまめかしい声。
 執拗に乳首をこねまわし、割れ目をこする指。
 弛緩しきって、快楽を受け入れるだけの身体。
 どうしようもなく、身体が高ぶっていく。 アソコから広がっていく熱いしびれ、快感。
 じわりと近づいてくる、限界。
【二階堂 沙也香】
(ヤバい……イッちゃいそうっ…!)
 こんな男の前で、という悔しさはある。
 でも、イカされたって口を割らなければいい。
 イカしたら女が話すだなんて、そんなのAVの見すぎなんだから……。
【二階堂 沙也香】
「あはぁっ、はぁんっ、あっ、あっ……っ!」
 自分に言い訳しながら、私は体をまさぐる。
 いちばん気持ちいい場所を、指で探りながら。
 不意に、身体がグッと突っぱった。
【二階堂 沙也香】
(あああっ、キちゃうっ…! あんな男の前で、イッちゃう…!!)
 流菜。
 達する直前、恋人のことが頭をよぎった。
 私の隣、快楽をこらえている恋人の顔がすごくキレイで……。。