【川西 澄子】
「……いきます」
 澄子さんは、極めて真面目な表情でボクのペニスをその細い指で握りしめると、
 大切なものを扱うように、ゆっくりと上下にしごき始めた。
 あまり慣れていないのだろう。
 その動きはぎこちなくペニスを握る指にも力があまり篭っていない。
【羽村 涼太】
「ああ、だめだよ。澄子さん。もっとしっかりやってくれないと」
【羽村 涼太】
「これじゃあティッシュが全然減らないじゃないよ?」
 ボクは仕方がないなと言った風に首を振るが、
 まぁ、こんな具合に慣れない手つきでやってくれる手コキってのもまた味がある。
【川西 澄子】
「はい……そうですね。いっぱい、いっぱい使わないと……私、怒られちゃいます……」
 澄子さんは、ボクの指示にニッコリと笑って応えると、すぐにペニスをしごき始めた。
 その手の動きは、やがてボクの感じるツボを捉え始め、見る間に上手になっていく。
【羽村 涼太】
「あははは、そうそう。澄子さんなかなか筋がいいよぉ! うんうん、その調子だよ」
【川西 澄子】
「はい、ありがとうございます。私、頑張ります」
 柔らかい掌や冷たい指先が、張り詰めた竿の表面を摩り、
 亀頭の部分や返しの裏側に指が当たるたびに、快楽が電流となってペニスの中心を走り抜けた。
【川西 澄子】
「……はぁ……はぁ……もっと、もっと感じてください」
【川西 澄子】
「いっぱい、いっぱい出してください。ちゃんとこのティッシュで受け止めてあげますから……」
【羽村 涼太】
「もちろんだよ。でも澄子さんがしっかりボクを慰めてくれないと難しいかなぁ」
【羽村 涼太】
「それで、扱いてみてどうだい? ボクのペニスは?」
【川西 澄子】
「はぁ……はぁ……凄く熱い……それに固いです……なんて逞しいの……」
 興奮に熱く滾っているボクのペニスはすっかりギンギンだ。
 勿論、そうやってボクのペニスをシコシコしている澄子さんだって、徐々に息が荒くなっている。
【羽村 涼太】
「君も随分興奮しているじゃないか。ボクのペニスを見て、触って、欲情しちゃった?」
【川西 澄子】
「んっ、あっ、そんな……事は……」
 もちろん嘘だ。
 男のペニスを握り、人気のない路地裏とは言え、街中でこんな淫乱な行為にふけっているんだから。
 いくら催眠暗示下にあっても羞恥と、何よりも興奮を覚えずにはいられないんだろう。
【羽村 涼太】
「澄子さん、随分と頑張ってくれてるからね。ボク、どんどん感じてきちゃったよ」
【羽村 涼太】
「ほぉらもう少しだよぉ……」