【菊田 ひな】
「ふぁ、くぅうっ!」
 指を離すと、肉厚のスリットはすぐに閉じた。
 細い茎が割れ目の間に滑り込んでいく。
【菊田 ひな】
「う、ううっ……」
 痛みからか違和感からか、あげた足がもがく。
 たった一本の細い茎なのに、押しだそうとする膣の力が指に伝わってくるほどだ。
 おそらくこの茎が、菊田さんのナカに初めて入った異物なのだろう。
 5センチほど押しこんで、手を止めた。
【羽村 涼太】
「どんな感じ?」
【菊田 ひな】
「うう、身体の中に……栓が入ったみたいです。冷たくて、硬くて……うずうず、します……」
 瞳を閉じプルプル震えながら答える。
 菊田さんの身じろぎのたび、アンテナのようにオマ○コにさした花が揺れた。
【羽村 涼太】
「すごいね、こんな細い茎までわかるんだ」
【菊田 ひな】
「……お花のことは、なんでもわかります」
 だったらもっと頑張ってもらおう。
【羽村 涼太】
「う〜ん、角度が定まらないな」
 ボクは悩むそぶりで花を揺らす。
【菊田 ひな】
「くぅうっ、くすぐったぁ……うっ!」
 硬い茎が前後左右に動き、膣孔を広げていく。
 細い茎だが、指にはない硬さと長さがある。
【菊田 ひな】
「んふっ、ふっ、ふぁ…!」
 敏感すぎるほどに息を乱す菊田さんを、ボクは冷ややかに見下ろした。
【羽村 涼太】
「花瓶が動いちゃダメだろう? それに、静かにしてくれないと集中できないんだけど」
【菊田 ひな】
「は、はいぃ……申し訳ありませんっ…!」
 花の形を見るフリをして、じっくり菊田さんのオマ○コを見る。
 花を一輪さしたぐらいでは、淡い色の一本筋は開きもしない。
 だが……。
 ボクの視線にさらされているうち、オマ○コに変化が表れだした。
【菊田 ひな】
「んぁ……あぁ、あ……私の身体、ヘンです……」
 割れ目のピンク色が深くなっていく。
 それに、割れ目の溝が少し濡れてきたような。
 見ると、肌は上気して、額だけでなく太腿にもうっすらと汗を浮かべている。
 見られて感じているのかもしれない。
【羽村 涼太】
「なかなか形が決まらないな……」
 観察しながら、何度か花を抜き差しする。
 膣孔のフチをコスるように。
【菊田 ひな】
「あっ、ぁあっ……んんっ!」
 申し訳なさそうに声があがるが、その声の質も甘いものに変わりはじめていた。
 ピクピクッとひっくりかえされた身体が跳ねる。
【菊田 ひな】
「ふぁ、静かにしてなきゃダメなのに……勝手に声が……ああ……」
 丸めた布団、のぼり棒、机の角……。
 女の子が性感に目覚める場所は様々だ。
 もしかして、菊田さんの初めての性感は、花が相手なのだろうか。
【羽村 涼太】
(華道部の女の子らしいじゃないか!)
 ボクは愉快になって、新たな花を手にとった。
【菊田 ひな】
「ぉ、お師匠様、そんな、まだ…?」
 カサカサと手に取った花の音を察知してか菊田さんが身構える。
 目を閉じてる癖に凄いな。流石華道部! …関係ないかもしれないけど。
【羽村 涼太】
「どうして一本じゃないと思う?」
 二本目を濡れた穴の縁にあてがい、じわじわと茎を押しこんでいく。
【菊田 ひな】
「ぁ、はぁっ、う、器が大きいから、一本では、さびしい印象がぁっ、あっ…!」
【羽村 涼太】
「よくわかっていますね」