エレミアだけが衣服を脱ぎ、リゼットがボタンさえ外さないことを、最初は奇妙に思った。
 だが……。
【リゼット】
「ん……ぁん……ぁ……」
 おそるおそる、俺の股間を跨いだリゼットは、短いスカートの下に何もつけていなかったのだ。
【アドゥルス】
「昼間から、こうなのか?」
【エレミア】
「さあ? ご想像にお任せするわ……」
 エレミアはリゼットの胸元に手をかけ、乳房を露出させる。
 その乳房は相変わらず貧弱であったが、先端、乳首だけは赤く、張りつめているように見えた。
 ふだんから弄られすぎているのだろう、赤色は充血の色ではなく、薄皮のむけた色であった。
【リゼット】
「ふっ……は、ぁ……ぁ、えっと……」
 リゼットは脚を割り、俺に見えるように秘裂を開いて見せた。
【リゼット】
「……こ、これが、使っていただくオマ○コです。おかしなところがないか……ご確認ください……」
 小さなそこは色こそ淡い桜色のままだったが、ずいぶんと入り口が緩んでいた。
 割れ目の上では、尖った肉芽が飛びだしている。
 ただの線でしかなかった初めの頃とは大違いだ。
【リゼット】
「ぁん……ご覧、いただいたら……次はぁ、んぁ……さ、触って……オチ○ポで、あたしの道具の具合を……こうして、触って……確かめて……んっ!」
 リゼットが、細かく腰を揺らしだす。
 開いた秘唇の奥に潜む粘膜が、優しく亀頭を撫でてゆく。
【エレミア】
「そう。そうやって、教えたとおり、頑張るのよ」
【リゼット】
「はいっ、お姉ちゃんっ……っん、ん、ん……!」
 あの玩具で練習させたのか、拙いながらも、リゼットは従順に動いた。
 ゆったりと腰を前後に振りながら、弱く、強く、割れ目を擦りつけてきて肉棒を刺激する。
 濡れた唇に擦られるような感触に、俺の男根は鋭角にそそり立っていく。
【リゼット】
「ォ、オチ○ポの味、美味しいです……あたしの、ぃ、淫乱マ○コが、く、くぱぁって……口開いて、極太オチ○ポ、欲しがっちゃいます……」
 あまりの言い草に、失笑してしまう。
【アドゥルス】
「そんな言葉、何処で覚えた?」
【リゼット】
「ふぇっ? ぁ……お姉ちゃん……が……」
【アドゥルス】
「なるほど?」
 半ば予想通りの答えに頷きながら、エレミアに目を向ける。
 リゼットはほんの少し前まで、生娘だった。
 そういうことには、とんと疎かったはず。
 その無垢な妹に、ここまで仕込んだということか。
【エレミア】
「あら、ただ男が好きそうな言葉を並べたのよ」
 悪びれるでもなく、エレミアは肩を竦めた。
 そして、俺が若干怪訝な顔をしているのを見て、言葉を足した。
【エレミア】
「猥本には、こんなふうに書いてあるじゃない。……こういうのは、嫌いだった?」
【アドゥルス】
「いいや?」
 そんなものを読むようになっていたとは。俺が躾けろと命じた為だろうが……。
 卑猥な書物を開くエレミア。
 相部屋で、隠れて手淫に耽るリゼット。
 俺といない時間でさえ、彼女らは勝手に淫らに堕ちていく。
 なんとも愉快な話だ。
【エレミア】
「ほらリゼット、自分でも言えるわよね?」
【リゼット】
「ふぇっ!?」
【エレミア】
「……教えてあげたことを繰り返すだけなら、鳥にだってできるじゃない。私の妹は、もっと賢くて良い子よね……?」
【リゼット】
「ぁ、あう……ぅ……」
 これは予定にはないことだったのだろう。リゼットが困惑した表情を浮かべる。
 それでも姉の期待に応えるためか、何度かそらんじるようにして、それから思い切ったように、口を開いた。
【リゼット】
「ぁ、あたし……オマ○コ、もっとぐちょぐちょにしますから……だから、オチ○ポを、えっと、オチ○ポ、大好きなんですっ……!」
 上擦った声で、リゼットが懸命に卑語を紡ぐ。
【リゼット】
「ぁう、これが……ジンジンしてるオマ○コを、ガチガチのオチ○ポで、こんなふうに、えっと、すりすりするの……好きなんですっ……!」
【リゼット】
「あたしはいやらしい、下品な女の子だからっ、だから……ぁう、オチ○ポが、その……あたしは、いやらしくて、オマ○コ濡らすしか、できなくて……」
 途切れ途切れの、イマイチ意味の繋がらない言葉。
 だが、その自ら繋いだ言葉が、リゼットの心を侵食していく。
 頬は上気し、瞳が熱を帯びたように潤みだす。
 何よりも肉棒に擦り付けられる割れ目が、その熱さを増してきていた。
【エレミア】
「ふふふ……リゼット、とっても上手だったわよ」
 微笑んだエレミアが、優しくリゼットの乳房を撫でた。
 姉の言葉と手に、リゼットは切なげに身を捩る。