薄く形のよい唇から、桃色の舌がこぼれる。
【エレミア】
「ぁう……ん……うぅうっ……ぺろっ……」
 濡れた舌先が、亀頭に触れる。
 ゾワリ……と背筋が快感に震える。
 しかし、エレミアはすぐに舌を逃してしまう。
【エレミア】
「く、う……この味……こんなものの、味が……ぁ、汗の味と同じようなものだと思えば……」
【エレミア】
「ん……んぅう……汗の……味だからぁ……」
 エレミアは嫌悪感たっぷりに顔を顰め、自分に言い聞かせている。
【アドゥルス】
「おい。俺は、舐めろと言ったぞ」
【エレミア】
「んぐぅ…………わかってるわよっ……」
【エレミア】
「んぅっ……ぺろ、れろぉ……ぺろ、ぺろ……」
 エレミアの舌が小さく動き始めた。濡れた筆で撫でられているようなむずがゆい感覚だ。
【アドゥルス】
「もっと強く舌を押しつけろ。手も止めるな」
【エレミア】
「んぅ、う……やれば、いいんでしょ……う……んちゅ、ちゅむっ……ちゅ、ちゅく……!」
 改めて、濡れた舌が先端に密着する。
 しっとりと、吸い付くような舌の粘膜が亀頭を擦る。
【エレミア】
「んろぉ、んぁ……ヌルヌル……して……んぉ、れろぉ……ぺちゅ、んちゅぷ……」
 肉棒に絡み、うごめく舌と唇を見遣る。
 多少は馴れてきたのか、胸を動かす手の動きも止まらないようなってきた。
 白くやわらかな乳房が、たぷたぷと重そうに揺れる。
 その温かさに包み揉まれながら、そこから顔を出す亀頭を舐め回される。
 俺は、奉仕される快感に大きく息を吐いた。