【エレミア】
「誰が……こんなことで……私は、嫌々……」
【アドゥルス】
「楽しんだほうが楽だろうに」
揶揄するように笑えば、エレミアはいよいよ目を吊り上げる。
どうやら、矜持だけは一人前らしい。
それならばと、俺はエレミアの頭上に魔力を集める。
それをエレミアの肌へと降らせ、少しばかり、全身の感度をあげてやる。