【ルイリー】「ご明察ね。私がルイリー……三海賊の一人と呼ばれることもある海賊よ」

【クラウス】「そりゃあ、気がつかなくて悪かった。なにせ、お前は全然、海賊に見えなかったものでな」

  俺の返事に、三海賊の一人を名乗った女はおかしそうに微笑む。

【ルイリー】「それは最高の褒め言葉だわ。私はオリヴィアみたいな粗暴女と違って、自分で剣を
       振りまわしたりはしないの。そういうのは、頭領ではなく手下のすることでしょう?」

【クラウス】「ふん……そういう考えもあるか」

【ルイリー】「ふふっ、殿方はやはり先頭に立って剣を振るうほうがお好きなようね」

【クラウス】「俺に言わせれば、戦うのが嫌いな男は男じゃないな」

【ルイリー】「あら、頼もしい。私、本当に惚れてしまいそうだわ」